【ネタバレあり】メンフィスベルっていう1990年の映画の話

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皆さんこんにちは、遠藤です!

今回はですね、1990年に公開された「メンフィス・ベル」という戦争を題材にした映画のストーリーを解説していきたいと思います。

それではすももさん、よろしくおねがいします。

すももくん

よろしくおねがいします!

主人公は、アメリカの爆撃機

すももくん

早速ですが、「メンフィス・ベル」ってどういう映画なんですか?

戦争がテーマ、というお話でしたけど。

はい、メンフィス・ベルは、1943年・・・つまり、第二次世界大戦中のアメリカ兵達が活躍する物語です。

すももさん、「戦時中のアメリカ」って言ったら、どんな印象がありますか?

すももくん

正直なところを言いますと、長崎や広島に原爆を落として、民間人に多大な犠牲を強いた国っていうイメージが強いですね。

一言で言うと、鬼畜米英ってやつです。

割とパンチの効いたコメントありがとうございます。

なるほど、そういう印象がありますよね。
印象っていうか、実際そうだったんですけど。

確かにアメリカはかつて、日本全土を爆撃機で急襲しました。

そのこともあって、アメリカの爆撃機はわたし達にとっては恐怖や死の象徴のように思えるかもしれません。

すももくん

あの爆弾が降ってくるヒュルルルルル・・・って音、すごく怖いですよ。

わたしもその気持ちはよく分かります。
戦時中の日本を題材にした映画では、よく聞きましたからね。

でも、今回取り上げる「メンフィス・ベル」は、その「アメリカの爆撃機」が主役なんですよ。

悪魔達の死闘

すももくん

爆撃機が主役ってそれ、映画になるんですか?

爆弾を上からポロポロ落として終わりってイメージしか思い浮かばないんですが・・・

ところがそうでもないんですよ。

爆撃機の任務は「遙か上空から一方的に攻撃できる」なんて甘いミッションじゃないんです。

歩兵や戦車と同じく普通に殺されますし、むしろ「生きて帰れる方が奇跡」まであります。

爆撃機のクルー達は、わたし達日本人にとっては悪魔のような存在なのですが、彼等には彼等の死闘があったのです。

メンフィス・ベルのあらすじ(ネタバレあり)

というわけで、映画「メンフィス・ベル」のストーリーを簡単に解説させていただきますね。

もしまだ観ていない方は、ここで一旦スクロールをやめてブラウザバックすることをオススメします。

すももくん

Amazonプライムビデオで観れますかね?

プライムでは観れ・・・ないですけど、200円くらいでレンタルできますよ。

因みにブルーレイ版は字幕が無いらしいので、ネイティブの方以外はご注意下さい。

舞台は、原爆の日の1年半前

時は、1943年。
イギリスのアメリカ空軍基地。

主人公のデニス大尉は、ドイツの戦闘機生産工場への爆撃ミッションを命じられます。

すももくん

あれ?広島じゃないんですね・・・。

広島への原爆投下は1945年8月6日。

この映画のお話の1年半後の出来事です。

この頃のアメリカは原爆の時ほど鬼畜ではなかったらしく、周りの民間地区に被害を出さないように、ピンポイントで敵工場だけを爆撃する指令を出していました。

すももくん

むしろ1年半の間に何があったんでしょうか?

さあ?それはわたしにも分かりません。
とにかく今はドイツです。

アメリカ軍部は、今回のドイツ攻撃に大きな期待を寄せていました。

24回の作戦全てを無傷で生還した爆撃機「メンフィス・ベル」と、その機長であるデニス大尉。

この2枚の強力なカードを使って華々しい戦果を上げ、戦時国債を目いっぱい発行してもらう目論見だったようです。

アメリカ全体が勝ちムードになれば、それだけたくさん戦闘機を生産できますからね。

すももくん

成績よかったらおもちゃ買ってもらえる小学生みたいですね。

そんな可愛げのある話じゃないですよ。

この作戦に参加する兵士の中には、ほとんど訓練をしていないような新兵達も混じっています。

この時点で、アメリカはかなりの戦死者を出して、兵士が不足していることが伺えます。

すももくん

新品のおもちゃに新品の兵隊さんが乗せられるってわけですね。

ちょっとキミ、言い方をさ。

華やかなパーティ

さて、アメリカ軍部の思惑もあり、ドイツへの出撃を祝って、盛大なパーティが開催されました。

巨大なコンサートホールで大物女性シンガー(らしきお姉さん)が熱唱し、兵隊の人達は沸き立ちます。

その中には、無理やり駆り出された新兵達の姿もあり、メンフィス・ベルのクルー達から洗礼を受けています。

すももくん

洗礼って?

簡単に言うと、後輩いびりですよ。

登場する爆撃機の名前が「マザー号」であることをからかわれたり、「お前どうせ死ぬだろうから履いてる靴くれよ」なんて言われたりします。

すももくん

「どうせ死ぬ」ってのが割とシャレになってないですよね。

戦争って、死にに行くようなものですからねえ。
このパーティ自体も、一見華やかながらも、どこか退廃的な空気が漂っています。

そんなバカ騒ぎをヨソに、メンフィス・ベルの横で一人物思いにふけっている男が一人。

メンフィス・ベルの機長をずっと務めてきた、デニス大尉です。

すももくん

この人、女の人の写真をコクピットに飾ってるんですけど、恋人なんでしょうかね?

写真の人物については、劇中では多くは語られていません。

でも、「メンフィス・ベル」の名の由来になったことや、デニス大尉と深く関係のある人物であることには間違いないでしょう。

英雄達に贈る詩

夜が明け、メンフィス・ベルのクルー達は朝食に向かいます。

すると、いきなりリバースしてる人が。

どうやらマザー号に乗る新兵さんのようです。
顔を真っ青にして、「死にたくないよ」と泣いています。

こういうの見せられると、こっちまで怖くなってしまいますよね。

そして、朝食の後は作戦会議です。

ミッションは、冒頭でも触れた通り、「民間地区の工場をピンポイントで破壊すること」。

作戦が無事完了すれば、みんなお家に帰してもらえるそうです。

すももくん

分かりやすい死亡フラグですねー。

というわけでいよいよ出撃!・・・と言いたいところですが、目的地の天気が曇りなので、指令があるまで待機させられるハメに。

メンフィスの面々がヒマを持て余す中、クルーの一人であるダニーが、イェーツの詩の朗読を始めます。

僕はあの雲の上でいずれ死ぬだろう
敵が憎いのでもなく
味方を愛するでもない
義務で戦うのではない
国のためでもない
湧き上がる衝動が
僕を上空の戦に駆り立てる
すべてを思い起こし
考えてみた
明日に何の意味があろう
昨日の事も無意味だ
今のこの生と死に
比べれば・・・

 

すももくん

因みに、ここまでで上映から40分は経過しています。結構引っ張りますよね。

散々引っ張りましたがお待たせしました、いよいよテイクオフです。

空の上でも血は流れる

メンフィス・ベルに乗り込んだデニス達は、他の爆撃機の編隊と共にドイツに旅立ちます。

いきなり味方機に衝突しそうになるなど、ヒヤッとするトラブルはありましたが、なんとか高度3000mまで上昇することができました。

因みに高度3000mって、素手で銃を触ると指が凍ってしまうぐらいの気温らしいです。

すももくん

二重の意味でヒヤッとしますね!!

はいはい。

敵の縄張りに到着するまで後わずかというところまで来ましたが、メンフィス号の空気は何故かお気楽ムード。

ラジオからは楽しい音楽が流れ、仲間の背中に「ゆうべ、ヤり損ねました」なんて張り紙を貼る奴まで現れ始めます。

すももくん

もうすぐ戦闘だからこそ、なんでしょうね。

もう帰ってこれないかもしれないから、思いっきり楽しんでおきたいのかも。

なんて言ってる間に、敵襲です。

ドイツ軍の戦闘機編隊が凄いスピードで近づいてきます。

鈍重な爆撃機にとって、動きの素早い戦闘機はこの上なく厄介な敵です。

メンフィスや他の味方機が苦戦する中、なんとマザー号が1機撃墜に成功します。

新兵さん達が初陣で初手柄です。

すももくん

この辺のドンパチ、スターウォーズっぽいんですよね。

一方、メンフィス号の砲手は、さっき背中に貼られた張り紙が強風で顔にまとわりついたせいで、敵を撃ち抜くチャンスを逃してしまいます。

すぐ横にいるもう一人の砲手を怒鳴りつける張り紙くん。
しかし、すぐに好機を逃したツケを払うことになります。

味方機の1機であるウィンディー・シティー号が、目の前で轟沈。

煙と轟音を上げて、メンフィス号の正面で(しかも割と至近距離で)爆散しました。

すももくん

人のはらわたが機首に!

そうなんです。
ウィンディー・シティのクルーのものと思われる血のりが、メンフィスのコクピットにべったりと張りつきます。

極限状態の空気。
死を間近に見た航空士は錯乱し、後ろの方では二人の砲手が言い争いを始めます。

張り紙でいたずらされた砲手は、もう片方の相棒が大事にしていたお守りを窓から投げ捨ててしまいました。

すももくん

因みに、この人達って名前とか無いんですか?

もちろんあるんですけど、誰が誰なのかよく分かんないです。

すももくん

えぇー・・・最初の方に紹介のシーンとかあったでしょ?

ありましたけど、よく分かんないですね。
「ヴァージ」のニックネームが「ヴァージン」ぐらいしか覚えてないです。

すももくん

そういうエロいことだけは覚えてるんですね。

空の女神達

エロいで思い出したんですが、今回の作戦に登場する爆撃機って、みんな女性由来の名前を持っているんですよ。

「メンフィス・ベル」はデニス大尉がメンフィスで出会ったらしき女の人がモチーフですし、
「ウィンディー・シティー」は、マリリン・モンローよろしく、スカートが風でめくれている女性がモチーフです。

そして、この編隊の指揮を取っている爆撃機の名前は・・・なんと「Cカップ」です!

すももくん

色々と最低ですね。

最低ついでにもう一つ言っておくと、Cカップは作戦途中で離脱してしまうんですよね。

なんか、敵の戦闘機の翼が爆撃機の先端に当たってしまったみたいで、それで先端がベリベリッて剥がれて、乗っていた人がポロッて落ちちゃったんです。

すももくん

マネキン落としただけみたいな感じで凄くシュールなんですよね、このシーン。

シュールなコントで指揮艦が退場してしまったので、メンフィス号が緊急で小隊の指揮を取ることになります。

そんなメンフィスを、更に敵が急襲!
張り紙の人が撃たれてしまいました。

もう一人の砲手は、お守りを捨てられたことも忘れて「死なないで」と泣き叫びます。

すると、張り紙さんの懐からは、捨てたはずのお守りが・・・。

ひと悶着を経て、二人の砲手は仲直りします。

高射砲500門

いよいよ目的の敵工場付近まで到着した爆撃機編隊。

しかし、そんな彼等を花火のように次々と打ち上がる無数の黒い煙が出迎えます。

すももくん

歓迎してくれてるんでしょうか?

だったら良かったんですけどね。

この黒い煙の正体は高射砲。
爆撃機のような空高く飛んでいる敵を撃墜するために生まれた、超対空特化型兵器です。

工場周辺に設置されている高射砲は500門。

命中しないように祈りながら飛び続ける、運ゲー開幕です。

すももくん

もう血みどろの惨劇の予感しかしませんよ。

実際、その通りですよ。

メンフィス号コックピットの真下から、いきなり血しぶきがブシャーッ!と飛び散ります。

すももくん

ぎゃーーーーーっ!!!

と思いきや、トマトスープの缶詰めに当たっただけでした。

すももくん

なんですか、そのフェイント。

しかし、機体の底に穴を空けられたのには変わりません。

しかも翼や燃料タンクもやられ、メンフィス号は一気にピンチを迎えます。

そしてついに、目標の爆撃地点まであと30秒という距離までたどり着くのですが、ここで、更なる試練が訪れます。

無謀なUターン

敵の工場は目と鼻の先。

しかし、工場上空は煙幕に覆われていて、上手く狙えません。

副操縦士のルークは、「適当に投下すればいい!」と進言しますが、デニスはこれを却下。
敵とはいえ、民間地区に住む人達を犠牲にするわけにはいかないのです。

デニスは、いったん通り過ぎて煙幕をやり過ごし、Uターンで再び工場上空に舞い戻ることを決断。

 

高射砲が無数に立ち並ぶエリアでの、「どうぞ当てて下さい」と言わんばかりの長時間滞在。
死刑宣告に等しい作戦に、メンフィスの仲間と、味方機のクルー達は戦慄します。

「ナチなんか全員ぶっころしてしまえばいい」と喚くルークを遮り、デニスは言葉を続けました。

聞いてくれ
爆撃をはやる気持ちは分かる
だが下は民間地区だ
学校もある
目標を誤れば多くの市民が死ぬ
そんな事は皆望むまい
目標は工場だ
失敗すればまた誰かが送られる
楽しい仕事ではない
これは我々の任務なのだ
きちんと果たせば一生悔いる事はない
俺はそれを望んでいる

罪の無い人達のため。
そして、自分の二の舞になって死ぬかもしれない人達のため。

デニスの熱意に動かされ、小隊は決死の旋回を開始しました。

すももくん

うーん、原爆を落としたのと同じ国とは思えない。

しかし、納得行かないのがルーク副操縦士。

せめて、ナチの飛行機を自分の手で撃ち落としてやろうと、他の狙撃手から銃座を奪い取って、敵をめがけて乱射。

ルークは見事、ナチを1機撃墜しますが、墜落した敵機がマザー号に衝突して、真っ二つにしてしまいます。

それはもう本当に、発泡スチロールみたいにバリッと真っ二つです。

ルークは愕然としますが、時既に遅し。

マザー号はあえなく墜落。
無線からは悲鳴が漏れ続け、やがてノイズが虚しく鳴り続けるだけになりました。

この時、マザー号を脱出できたのは2人。
メンフィス号と同じ10人乗りと仮定すると、8人も犠牲になったことを意味します。

責任を感じたルークは、以降、デニスの指示に全て従うことを誓いました。

そしてついに小隊は、旋回を終えて再び工場上空にUターン。

 

 

工場だけにピンポイントで、爆弾の雨を降らせます。

作戦は成功。
後は、本国まで帰還するだけです。

行きも怖けりゃ帰りも怖い

しかし、大変なのはここから。
ボロボロの機体で、敵地のド真ん中から、生還しなければなりません。

旋回銃座が動かなくなったり、機体から落ちそうになったり、普通の人が一生にくぐる何倍もの数の死線を矢継ぎ早にくぐり続けるハメになります。

すももくん

帰るまでが遠足だ!

そして、ここでダニーが重症を負ってしまいます。
更に、メンフィス号のエンジンが火を吹き、火を消そうにも、消火器も故障。

エンジンの火を消さないと、爆発は必至。

デニスは、別の爆撃機に指揮を託し、メンフィス号を急降下させて、強風で火を消す作戦に出ます。

翼がもげかねない勢いで落下して、火が消えたら墜落前に持ち直し。

命がいくつあっても足りません。

無事にエンジンの火は消えましたが、問題はダニーです。

本国帰還まで、あと2時間。
応急処置だけでは、とても持ちそうにありません。

その時、「ダニーをパラシュートで降下させてはどうか?」という案が出ます。

ドイツ軍に捕虜として回収してもらえば、もしかしたら治療を受けられるかもしれません。
一応、助かった例もあるみたいですし。

すももくん

因みに、ヒトラー政権っていつぐらい続いてましたっけ?

1945年までですね。

すももくん

あっ・・・(察し)

運ゲー通り越して無理ゲーのようなので、ダニーは結局連れ帰ることに。

故郷まで何とかして生き抜いてもらうしかありません。

死ぬもんか!生きるんだ!

ようやく、念願の本国に到着したメンフィス号。

急いで着陸態勢に入ったメンフィスですが、しかしここでまたトラブル発生!

着陸用の車輪が、片方出てきません。

すももくん

えぇー、もういいでしょう。

もう十分前世の罪償ったでしょこれ。

 

片輪だけで着陸なんてしようものなら、今度こそオダブツです。

急いでもう片方の車輪を手動で降ろします。

燃料はほぼゼロ。
翼はボロボロ。

 

いつ墜落してもおかしくない状況です。
おまけにエンジンからまた火花が散り始め、いつ爆発するかも定かではありません。

なかなか降りない車輪。
どこまで飛べるかも分からないエンジン。

すももくん

死ぬもんか!生きるんだ!

そして、メンフィスのクルー全員が一致団結した甲斐あり、超ギリギリのところで着陸に成功。

意識不明になっていたダニーも目を覚まし、全員生還を果たしたのでした。

まとめ

以上が、「メンフィス・ベル」の簡単なあらすじになります。

ちょっと駆け足になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?

すももくん

個人的に、すごく意外な映画だったと思います。

爆撃機といえば、原爆を落とす怖い存在ってイメージしかなかったんですけど、こっちはこっちで大変だったんですね。

 

そうなんですよね。

デカくて遅いから、戦闘機や高射砲からしたら良い的でしかないんですよ。

そんな空飛ぶ棺桶で、高射砲500門の地を横切るとなると、アメリカ人の気持ちも分かるってもんです。

すももくん

あの恐ろしい「ヒュルルルル・・・」に安堵を憶えたのは、生まれて初めてです。

Uターンする時のデニス大尉のセリフにも思わずぐっときましたし。

 

まあ、あんなこと言った1年半後には、普通にB-29乗ってるんですけどね。

すももくん

お、おのれデニス!

 

 

 

 

 

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